平成27年度政府総合防災訓練への参加報告
平成27年度政府総合防災訓練への参加報告
薬剤課 末吉宏成
9月1日に大規模地震時医療活動訓練がありました。
本訓練は、東京湾北部を震源とする首都直下地震(東京都内で最大震度7)を想定したものです。
全国から約220のDMATが参加し、それぞれの活動場所で病院支援、医療搬送などを行う大規模な訓練です。
我々、北九州市立八幡病院DMAT(井上医師、田口医師、橋本看護師、篠原看護師、山本業務調整員、末吉業務調整員)も福岡空港(航空自衛隊春日基地)から自衛隊機(C-130)に搭乗し、神奈川県の海上自衛隊厚木基地まで行き、そこでSCU(staging care unit)という航空搬送拠点臨時医療施設を立ち上げ、広域医療搬送を行う役割を担いました。
医療搬送とは、間断なく継続的な医療を提供しながら患者を搬送することです。
我々DMATの目標は「防ぎ得た災害死」をなくすことにあります。
助かる命を助けることが出来る場所に送り出すための緊急度判定、安定化処置、搬送手
段の選定などを他のDMATと協働して行い、その目標を達成出来るように活動します。
その為には傷病者を被災地外に搬送して根本治療や集中治療を行うことが鍵となります。
今回の訓練では、1隊1隊の小さなDMATが協力し、災害時における共通言語やスキルをもって対応していくことで「防ぎ得た災害死」を少しでもなくしていくことができる可能性とDMAT相互のチームワークはもちろん、消防、自衛隊など他部門との連携の重要性を訓練の中で実感致しました。
やはり、実災害を想定した訓練に継続して参加していくことが今後も必要であると考え
ます。