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  北九州市立八幡病院 DMAT  ACTIVITY REPORT

北九州市立八幡病院 DMAT隊員による活動記録です。

熊本地震に関わる活動①

熊本地震において被災された皆様の早期復興を心よりお祈り申し上げます。

 

4月14日21時26分、小児救急センターで勤務中に患者さんの携帯から一斉に緊急地震速報が流れました。私は、はじめ「大きな音の着信音だな」と思い、まさか九州で地震が起こるとは想像もしていませんでした。

揺れがおさまった後、どこからか「熊本で震度7」という声が聞こえました。DMAT自動待機基準であるとすぐに認識し、出動準備に入るため患者さんの申し送りと、看護師長に勤務調整を依頼し準備を開始しました。DMAT出動物品リストは作成してありましたが、災害の規模や種類により多少変化します。情報が少ない中で不足なく準備するための焦りと不安が強かったことや、他のDMATメンバーが参集したときの安堵感を強く覚えています。

4月15日1時59分、八幡病院DMATは医師2名・看護師1名・業務調整員2名の計5名で熊本にDRカーで出動しました。5時05分、DMAT活動拠点本部である熊本赤十字病院に到着しました。熊本の町は多少の被害がある程度で、免震構造である熊本赤十字病院ライフラインは全て支障がない状況でした。九州各県からDMATが続々と到着し災害支援体制が強化されていきました。八幡病院DMATは本部業務補助と益城町の避難所状況の確認を行いました。同日17時30分に一旦活動を終了し、22時20分八幡病院に帰還しました。

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4月16日1時25分頃、本震が起きました。八幡病院に暫定災害対策本部が設置されたため自主登院し、3時30分頃に帰宅、4時50分にDMAT派遣要請があり病院に向かいました。6時15分、八幡病院DMATは医師3名・看護師2名の合計5名で熊本にDRカーで出動しました。9時22分に活動拠点本部である熊本赤十字病院に到着しました。熊本の町は、建物が多数倒壊し、駐車場やグランドには車中での避難者が目立ち、コンビニエンスストアの外には人が列をつくり、4月15日とは全く違う状況でした。免震構造である熊本赤十字病院の建物も一部破損しており、またライフラインにも影響が出ていました。

八幡病院DMATは九州労災病院DMATと共に被災した病院の状況調査を行うミッションを受け、熊本セントラル病院に向かいました。その途中で、停電のため信号がつかない道路を運転することが怖かったことを覚えています。熊本セントラル病院ではライフラインが途絶したうえに、スプリンクラーの損傷によって院内が水浸しになっていました。病室や電子カルテなど使用できない設備があるにもかかわらず、そのような状況下でも救急車で搬送される傷病者を受け入れていました。入院患者は約200名で、地震による負傷者はいませんでした。酸素や吸引が必要な入院患者さんは停電していない隣接するホテルのロビーに移動させ、その他の患者さんはリハビリ室やデイルームの床にマットレスを敷いて寝かせている状況でした。状況調査後に同院の幹部と協議している間は病院支援としてDMAT看護師は病棟や外来看護業務を手伝いました。外来でCPA患者対応などを行い、被災した状況下での医療活動の難しさを痛感しました。

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熊本セントラル病院の全患者転院搬送(病院避難)が決定し、転院先や搬送手段の確保を開始しました。地震により混乱した中での転院先や搬送手段の確保、時間などの連絡調整は困難を極めましたが、ミッションリーダーである田口医師が各機関との連絡や調整を的確に行い全患者の転院搬送を可能にしました。熊本セントラル病院には療養目的の患者が3~4階に入院していたため、まず1階まで患者を車いすに乗せたまま移送することを繰り返しました。階段で降ろす作業も体力を使いましたが、床にマットレスで寝ている患者を起こして車いすに移乗することが予想以上に体力を使いました。県外の転院先に搬送するためのバスや救急車、自衛隊車両や航空機に全ての患者を乗せ終わったら21時を過ぎていました。23時40分に全ての活動を終了し、3時に八幡病院に帰還しました。

当然のことではありますが、熊本地震でのDMAT活動は非日常の経験ばかりであり、災害支援の難しさを痛感しました。今回の活動で多くの学びと課題があり、今後は災害拠点病院のDMAT隊員として課題を1つ1つ改善していきたいと思います。

看護部 井筒隆博