北九州市立八幡病院 DMAT  ACTIVITY REPORT

北九州市立八幡病院 DMAT隊員による活動記録です。

平成27年度佐賀県災害医療従事者研修

<平成27年度佐賀県災害医療従事者研修>

 

3月5日(土)、6日(日)の両日、佐賀大学で行われた佐賀県災害医療従事者研修に講師として昨年に引き続き参加させていただきました。この研修には例年佐賀県内の医療機関や消防本部から受講生や講師として多数の方が参加されており、さらに数名の講師が県外から招集されます。コースはそれぞれ1日完結の「総合基本コース」と「技能維持コース」が用意されており、受講生のニーズに合わせて選択できるようになっています。

 

 

5日の「総合基本コース」では、災害対応概論の講義の後にグループに分かれ、トリアージ実習、情報収集とEMIS操作、心のケア、エマルゴを用いたシミュレーションの研修を行いました。トリアージの実習を担当させていただきましたが、皆さん大変熱心に受講されていました。「基本コース」でありながら、きちんと心のケアについての内容が盛り込まれており、講師陣にとっても勉強になる研修でした。

 

6日の「技能維持コース」では、復習のための全体講義の後にEMIS操作、トリアージ研修、多数傷病者を想定した机上シミュレーションの研修を行いました。机上シミュレーションは地域の実情に合わせた設定で行われ、受講生の活発なディスカッションが印象的でした。

 f:id:dmat-yahatahp:20160305083339j:plain

 福岡県では、県医師会により統括DMATの医師を中心に全県的な災害医療研修を行っていますが、佐賀県ではDMATの医師を中心に看護師、調整員、救急救命士、県職員が一体となって研修を運営しており、運営面で参考になる点も多く、今後の地域の研修に生かせることができたらと思いました。

 

                              救急科 田口